退職は権利。ただし“言い方と手順”で結果が変わります。
本記事は①申出の時期②伝え方台本③引き継ぎテンプレの順で、明日動ける形にします。
今日やること(3分で全体像)
- 上司に面談依頼メールを送る。
- この記事の台本で面談に臨む。
- その場で引き継ぎスケジュール(担当/T+7/T+21)を決め、合意メールで記録を残す。
※以下「T=面談日(または合意日)」とします。例:T+7 = 面談日から7日後。

辞めたいけど職場の上司には言いずらいなぁ。。。



まずはメールで伝えるのもありだニャ
第1章:退職準備の3つの黄金律
1. 【タイミングの鉄則】法律と信頼
- 期間の定めがない雇用は、申入れから原則2週間で退職可能(民法627条)。
- 有期契約は期間満了が基本。途中終了は「やむを得ない事由」等が問われ得ます。契約書/就業規則を確認し、不明点は労働局・労働組合・弁護士へ。
- 実務上は1〜2ヶ月前の申し出が、引き継ぎも円滑で“円満”につながりやすい。
2. 【退職 面談 台本】感謝と未来志向で相手を納得させる
退職理由は不満ではなく「前向きな挑戦」として語る。
件名:ご面談のお願い(退職のご相談)【氏名】
【上司の名前】様
お疲れさまです、【氏名】です。
今後のキャリアについてご相談したい件がございます。15分ほどお時間をいただけますでしょうか。
対面が難しければオンラインでも構いません。
【署名】
▼一言で言える退職理由(短文テンプレ)
- 「長期で見ると、複数店舗の標準化に挑戦したく、次のステップを選びました。」
- 「育成と仕組み作りに一番やりがいを感じ、より広い範囲で貢献したいと考えました。」
- 「現職への不満ではなく、自分のキャリア計画としての判断です。」
▼基本スクリプト(面談本番)
- 感謝:「〇〇部長、お忙しい中ありがとうございます。まず、入社以来〇年間、ご指導いただき本当にありがとうございました。」
- 未来志向の理由:(上記の短文理由を述べる)
- 会社のせいにしない姿勢:「現在の会社に不満があるわけでは決してありません。あくまで私自身のキャリアプランの問題です。」
- 明確な意思と希望日:「大変申し上げにくいのですが、退職させていただきたく存じます。退職希望日としては、引き継ぎを考慮し、〇月〇日を考えております。」
- 貢献の約束(締めの一言):「円滑に進める責任は私にもあります。今日決めたスケジュールは必ず守ります。」
3. 【引き継ぎ テンプレ】立つ鳥跡を濁さず
あなたの誠意を、具体的な行動で形にする。
- 日次発注:ファイル名「発注手順.xlsx」/T+7:同席 → T+21:単独/担当:後任A
- 週次売上報告:ファイル名「週報テンプレ.pptx」/T+10:同席 → T+24:単独/担当:後任A
- クレーム一次対応:ファイル名「クレーム対応表.pdf」/T+12:ロープレ → T+30:評価/担当:後任B



引き継ぎをしっかりして、立つ鳥跡を濁さずだニャ
第2章:上司の引き止め 断り方|例文3選
「ご心配はもっともです。本日、担当と期限を決め、3週間後には後任だけで運用できる状態にします。」
返し方:「次の入社日が決まっておりますので、退職日の変更はできません。その代わり、誰でも回せる手順書を【〇/〇】までにお渡しします。」
「その言い方は控えていただけると助かります。以降は合意事項をメールで共有しますので、今日は担当と期限の確定だけお願いできますか。」
▼合意事項・記録メール(四点セット固定)
【上司の名前】様
本日の面談、ありがとうございました。誤解を防ぐため、合意事項を共有します。
【合意の四点セット】
① 退職日:【〇/〇】
② 最終出社日:【〇/〇】
③ 有給消化計画:【別紙計画表の通り】
④ 貸与品返却:最終出社日【14:00】/事務所/上長立会い(チェックリストへ相互サイン)
相違があればご指摘ください。どうぞよろしくお願いいたします。
(署名)
▼対面が難しい場合(郵送の最終手段)
内容を記した退職届を同文で2部+返信用封筒を同封し、書留(配達記録)で本社人事宛に送付。到着後、受領済み控えの返送を依頼。
第3章:退職代行の選び方|タイプ別比較と申込フロー
3-1. タイプ別比較(早見表)
項目 | 弁護士型 | 労働組合型 | 民間代行(非弁) |
---|---|---|---|
できること | 法的交渉/損害賠償・未払賃金の請求まで可 | 団体交渉可(労働条件の交渉) | 退職意思の通知代行中心 |
向いているケース | 脅し・損害賠償の示唆/未払い請求も整理したい | 強い引き止め/条件面の調整をしたい | とにかく会社と話さず辞めたい |
相場感 | 5万〜11万円前後 | 2万〜4万円前後 | 2万〜3.5万円前後 |
スピード | 即日〜(事務所により) | 即日〜(組合稼働日に依存) | 即日対応が多い |
連絡手段 | 電話/メール/LINE等 | 電話/メール/LINE等 | LINE/チャット中心 |
メリット | 交渉権限が最強/安心感 | 交渉できるのに費用は抑えめ | 24h対応・即レスが多い |
注意点 | 予約混雑・費用高め | 組合加入/スケジュール調整 | 交渉は不可(非弁行為NG) |


3-2. こんな人は検討すべき(チェック3/5でGO)
- 退職の話を出すと怒鳴られる/脅される気配がある
- 退職願を受け取らない/先延ばしにされている
- 体調が悪化(不眠・食欲不振など)して面談が怖い
- 未払い残業・有給消化の話がまともに進まない
- 社宅・鍵・端末のやり取りを直接やりたくない
3-3. 申し込み〜退職までの流れ(標準)
- 無料相談(LINE/電話)
- 申込・決済(クレカ/振込/後払い可の業者もあり)
- 代行から会社へ連絡(即日可)
- 以後の連絡は代行経由に一本化
- 返却物・書類の段取り(メールテンプレ支給が多い)
- 退職成立(離職票・源泉徴収票の送付先を確認)
ポイント:自分から会社へ連絡しない。段取りは全て代行経由で。
3-4. よくある質問(超要点)



退職代行を使う人も増えているみたいだね。



あれこれ悩まずにプロに任せるのもありだニャ
第4章:退職手続きFAQ
退職後30日チェック(拡張版)
- 雇用保険:離職票受領 → ハローワークで求職申込(待期・給付制限の有無を確認)
- 健康保険:新会社加入/国保切替/任意継続の比較(※保険証返却済み確認)
- 年金:第2号→第1号へ種別変更(ブランク期間がある場合)
- 住民税:普通徴収への切替要否を市区町村で確認
- 源泉徴収票:新会社へ提出(年末調整)/再就職なしは確定申告を検討
まとめ
- 円満退職は、あなたの誠意と正しい手順で実現できます。
- ただし、何よりも大切なのはあなた自身。追い詰められた時は、頼れる選択肢(労働組合や弁護士・退職代行)があることを忘れないでください。
- 今日、面談依頼を送り、T+7/T+21を決めて、前に進みましょう。



最後はしっかり辞める意思を伝えて次の道に進むのニャ
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