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神山 幸宏
元カラオケ店店長
9年間、カラオケ店の店長として、12時間勤務・月6日休みという環境で働いていました。やりがいはありましたが、心の中では「この働き方、いつまで続けられるんだろう?」と、常に不安がよぎっていました。

きっかけは、同僚の転職でした。「店長以外の道なんてない」と思い込んでいた私にとって、それは衝撃的な出来事でした。

不安だらけで登録した転職エージェントで、私は目から鱗が落ちる経験をします。面談で「あなたのクレーム対応経験は、立派な『交渉力』ですよ」と言われたのです。

それまで「雑用」だと思っていた数々の経験が、実は市場で通用する「スキル」なのだと確信した瞬間、私の転職活動は大きく変わりました。

現在は、食品スーパーの本社で運営サポートとして働き、土日休みの穏やかな毎日を送っています。

特別な才能があったわけではありません。ただ、店長経験という“宝の山”の価値に気づけただけです。

このブログでは、かつての私と同じように悩むあなたが、自信を持って次のステップへ進めるよう、私の全ての経験を共有します。一緒に、新しい働き方を見つけましょう。

「40代飲食」の転職が“詰む”理由。私が大手エージェント2社使い倒して「年収維持・日勤」を実現した全戦略

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「40歳を過ぎて、今の働き方を定年まで続けられるだろうか?」

深夜、締め作業を終えた静まり返った店舗で、ふと襲ってくる強烈な不安。

体力は年々落ちているのに、責任と労働時間は増える一方。

家族と過ごす週末なんて夢のまた夢。

それでも、年収は頭打ち。

「転職したい。でも、40代の飲食店店長なんて、他で通用するわけがない…」

もしあなたが今、少しでもそう思っているなら、この記事はあなたのためのものです。

そして、40代の飲食店店長が、一人で転職活動をすること。

それは、ハッキリ言って「NG」です。

「正しい戦略」さえ知っていれば、40代からでも人生は変えられます。

この記事では、私が「独学での失敗」を経て、どのようにして「大手エージェント2社」を戦略的に使い、見事「土日祝休み・日勤」かつ「年収500万円維持」という異業種転職を勝ち取ったのか。

その泥臭い全戦略を、包み隠さず公開します。

独学の“詰み”を回避する最短ルートはプロと進めることです。私は次の2社で「年収維持・日勤」を実現しました。

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目次

第1章:40代飲食店長が“独学転職”で失敗する3つの理由

要点:40代は独学だと“求人の質・翻訳・交渉”の三つで詰みます。

私が最初に犯した間違い。それは「転職サイト(リクナビNEXTやマイナビ転職など)」だけを見て、自分一人で応募を繰り返したことでした。

結果は、悲惨なものでした。

3ヶ月で30社に応募して、面接に進めたのはわずか1社。それも、結局は「過酷な労働環境」が噂される同業他社でした。

なぜ、40代店長の独学は失敗するのか? 理由は明確です。

1. 「35歳の壁」を超えた途端、求人の質が劇的に変わる

20代、30代前半なら、ポテンシャル採用があります。「未経験歓迎!」の文字に嘘はありません。

しかし、40代に向けられた「未経験歓迎」の多くは、若手がやりたがらない不人気職種か、常に人が入れ替わるブラックな職場ばかり。

まともなホワイト企業の求人は、表に出てこない「非公開求人」の中に隠されてしまいます。

2. 自分の「市場価値」を正しく翻訳できない

私たち店長は、日々の激務の中で多くの高度なスキルを使っています。

PL管理、人材育成、労務管理、クレーム対応…。

しかし、それをそのまま職務経歴書に書いても、異業種の人事には伝わりません。「ああ、接客を頑張った人ね」で終わりです。

この「翻訳作業」を、自分一人で行うのは不可能です。なぜなら、私たちは「異業種の採用基準」を知らないからです。

3. 「年収交渉」という最大の難関

40代には守るべき生活があります。住宅ローン、子供の教育費。

「年収は下がってもいいから」とは簡単に言えません。

しかし、面接の最後に「ご希望の年収は?」と聞かれて、独学のあなたは自信を持って「550万円です」と言い切れますか?

「あ、現職と同じくらい頂ければ…」と弱気になり、結果として足元を見られた提示額(ひどい時は年収300万円台)を飲まざるを得なくなります。

これが、私が体験した「独学の詰み」の構造です。

ここまで読んで、「ヤバい、自分のことだ」と心当たりがあるなら、あなたはまだ間に合います。

【第1章のまとめ】

  • 40代の転職は「未経験歓迎」の求人の質が下がる。
  • 店長の経験は「翻訳」しないと異業種に伝わらない。
  • 年収交渉を独学で行うのは「詰み」の原因になる。

“非公開求人”の母集団をまず最大化してください。求人数で迷ったらが起点になります。

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第2章:起死回生の戦略「エージェント2社“同時”使い」とは?

要点:リクルートとdodaを“同時”に使い、求人・添削・交渉を最大化しました。

なぜ1社ではダメなのか?

エージェントにも「得意・不得意」があり、担当者との「相性」があるからです。

40代の転職は「最後の賭け」です。たった一人の担当者に、自分の人生を全賭けするのはリスクが高すぎます。

私が選んだのは、業界最大手の「」と、サポートの手厚さで定評のある「」の2社です。

この2社を「使い倒した」戦略が、私の転職を成功に導きました。

【戦略1】初回面談で「本音」をぶつけ、反応を見る

私は両社の初回面談で、全く同じように、自分の「ワガママ」を全てぶつけました。

「土日祝は休みたい」

「夜勤はもう無理。完全に日勤が良い」

「年収は今の500万円を絶対に切りたくない」

「でも、飲食はもう嫌だ」

これに対する反応が、見事なまでに対照的でした。

  • リクルートエージェント(ドライだが現実的):「正直、その条件で『未経験事務』は不可能です。ですが、Aさん(私)の『店長としてのマネジメント経験』は、こちらの業界の『SV職』なら、年収維持どころかアップも狙えます。求人票を送りますので、ご覧ください」→ 現実的な選択肢(勝ち筋)と、圧倒的な求人数を提示してくれた。
  • doda(親身だが慎重):「なるほど、夜勤続きで本当にお辛かったですね…。まずはAさんの10年間のご経験を、一緒に棚卸ししましょう。飲食の経験は、ご本人が思っている以上に『翻訳』すれば武器になります。時間はかかりますが、納得いくまで一緒に探しましょう」→ 精神的な支えとなり、「職務経歴書の質」を高めるパートナーになってくれた。

この2つの視点を持つことで、私は「高望みしすぎず(リクルート視点)、かといって妥協もしすぎない(doda視点)」絶妙なラインで転職活動を進めることができました。

【戦略2】職務経歴書を「A/Bテスト」する

これが最も効果的でした。

まずdodaの担当者とじっくり作り上げた「丁寧な職務経歴書」を、リクルートエージェントの担当者にも見せたのです。

「dodaさんからは『強みは傾聴力』とアドバイスされたんですが、リクルートさんの視点ではどうですか?」

すると、リクルートの担当者はライバル心を燃やしたのか、さらに鋭い視点で赤入れをしてくれました。

「dodaさんは丁寧ですが、少しアピールが弱いですね。40代の転職は『優しさ』より『結果』です。この『クレーム対応』のくだり、『傾聴力』ではなく『リスクマネジメント能力』と言い換えましょう。こっちの方が響きます」

[職務経歴書の添削ビフォーアフター(「傾聴力」が「リスクマネジメント能力」に書き換えられている)のイメージ]

結果として、私の職務経歴書は「dodaの丁寧な棚卸し」と「リクルートの現実的な翻訳力」が組み合わさった、最強の武器に仕上がりました。

独学で書いていた頃は書類通過率0%だった私が、この最強版を使い始めてからは、通過率が30%超(10社中3社)になりました。40代の異業種転職としては驚異的な数字です。

【戦略3】最終局面での「年収交渉」を委託する

内定が出そうになった時、最も気が重いのが年収交渉です。

ここでエージェントの真価が発揮されます。

私はリクルートとdodaの両担当者に、

「もう1社の方でも選考が進んでいて、そちらは年収520万で提示されそうです(※これは交渉のための駆け引きです)」

と伝えました。

すると、担当者は焦ります。「なんとか自社経由で決めてほしい」と思うからです。

彼らは内定先の企業に対し、私が直接言うよりもはるかに強く、交渉してくれました。

「A様は他社からも好条件で引く手あまたです。御社が第一志望ですが、年収面で迷われています。現職の500万は最低ラインとして、なんとか530万までご調整いただけませんか?」

結果、当初480万円の提示だった企業から、現職を上回る「510万円」の最終オファーを引き出すことに成功しました。

これは、私一人の力では絶対に不可能でした。

【第2章のまとめ】

  • リクルート(現実/求人数)doda(親身/添削力)は役割が違うため、2社同時利用が最強。
  • 職務経歴書は「A/Bテスト」で最強の武器に仕立て上げる。
  • 年収交渉は「2社で競わせる」ことで、自分から切り出すことなく好条件を引き出せる。

書類の翻訳で詰まる読者が多いです。dodaの無料添削で“傾聴力→リスクマネジメント”の言い換えを体験してください。

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第3章:40代店長が目指すべき「現実的な勝ち筋」

要点:『SV職』『物流管理』『CS職』が年収維持の現実的な勝ち筋です。

2社のエージェントと活動する中で見えてきた、40代店長が「年収を維持して日勤になる」ための現実的な転職ルートがあります。

夢物語ではない、リアルな「勝ち筋」を共有します。

ルート1:異業界の「店舗マネジメント・SV職」

最も現実的です。小売、アパレル、サービス系のFC本部、携帯ショップのSV(スーパーバイザー:複数店舗の統括やオーナー指導を行う管理職)など。

「飲食は嫌だ」と言っても、「店舗ビジネス」の知見は捨てがたい武器です。

取り扱う商材を変えるだけで、夜勤がなくなり、土日が(完全ではなくても)休みやすくなるケースは多いです。

この分野の求人は、リクルートエージェントが「非公開求人」として圧倒的な数を保有していました。

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ルート2:物流・倉庫業界の「管理職候補」

意外な穴場でした。物流センターは24時間稼働もありますが、管理部門は日勤がメインの会社も多いです。

店長経験(特にアルバイトの大量採用・シフト管理・トラブル対応)が、そのまま物流センターの管理業務にスライドできます。年収水準も悪くありません。

この分野は、dodaが「働き方改善」の優良企業として紹介してくれました。

ルート3:BtoB企業の「カスタマーサクセス」

私が最終的に選んだのがこの職種です。

CS職(カスタマーサクセス:法人顧客がサービスを使いこなせるよう支援する伴走役)は、法人顧客からの問い合わせ対応や、導入支援を行います。

店長時代の「理不尽なクレーム対応」で培ったストレス耐性と、傾聴力が高く評価されました。完全に土日祝休みのオフィスワークです。

こうした「カタカナ職種」は、独学では絶対に出会えませんでした。

これらは、一般の転職サイトで探しても「40代未経験」ではまずヒットしません。

リクルートエージェントやdodaが保有する「非公開求人」だからこそ、出会える選択肢です。

【第3章のまとめ:40代店長の勝ち筋】

  • ルート1(最速): 異業界の「SV・マネジメント職」(リクルートが豊富)
  • ルート2(穴場): 物流・倉庫業界の「管理職」(dodaが優良求人を保有)
  • ルート3(異業種): BtoBの「カスタマーサクセス」(独学では出会えない)

結論:「行動しないリスク」が一番怖い

40代の転職は、正直怖いです。

「失敗したらどうしよう」「今の店の方がマシだったらどうしよう」と、足がすくむ気持ちは痛いほど分かります。

しかし、もっと怖いのは「行動しないリスク」です。

ここで動かなければ、あなたは5年後も10年後も、50代になっても、今の深夜労働を続けることになります。

その時、あなたの体力は持っているでしょうか?

エージェントに登録したからといって、必ず転職しなければならないわけではありません。

「良い求人がなければ、転職しない」という選択も自由です。

リスクはゼロです。

お金もかかりません。必要なのは、最初の少しの勇気と、登録にかかる5分の時間だけです。

しかし、何もしなければ、100%現状維持。いや、加齢と共に状況は悪化する一方です。

それこそが、私が警告する「詰み」の状態です。

この記事で紹介した「2社使い」は、40代の転職戦略として最強の組み合わせだと断言します。

あなたも今日、ここから「登録」という最初の一歩を踏み出してください。

私が実際に使い倒し、「40代でも人生は変えられる」と確信させてくれたエージェントを、「本気でおすすめしたい順」に紹介します。

最短で打席数を増やすならリクルートエージェント、通過率を底上げするならdoda。両方同時が最適解です。

【第1位】リクルートエージェント(迷ったら、まずココ)

特徴: 業界No.1の求人数。特に「マネジメント職」の非公開求人が圧巻。

戦略: 「40代の現実」と「圧倒的な求人数」で、まず自分の市場価値を診断するために必須。

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