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神山 幸宏
元カラオケ店店長
9年間、カラオケ店の店長として、12時間勤務・月6日休みという環境で働いていました。やりがいはありましたが、心の中では「この働き方、いつまで続けられるんだろう?」と、常に不安がよぎっていました。

きっかけは、同僚の転職でした。「店長以外の道なんてない」と思い込んでいた私にとって、それは衝撃的な出来事でした。

不安だらけで登録した転職エージェントで、私は目から鱗が落ちる経験をします。面談で「あなたのクレーム対応経験は、立派な『交渉力』ですよ」と言われたのです。

それまで「雑用」だと思っていた数々の経験が、実は市場で通用する「スキル」なのだと確信した瞬間、私の転職活動は大きく変わりました。

現在は、食品スーパーの本社で運営サポートとして働き、土日休みの穏やかな毎日を送っています。

特別な才能があったわけではありません。ただ、店長経験という“宝の山”の価値に気づけただけです。

このブログでは、かつての私と同じように悩むあなたが、自信を持って次のステップへ進めるよう、私の全ての経験を共有します。一緒に、新しい働き方を見つけましょう。

手取り25万からの逆転|初回15分で“年収レンジ”を口頭提示させる台本

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この記事の著者

元・飲食店店長。

を併用し、異業種への転職を成功。現在は自身の経験を基に、サービス業からのキャリアチェンジを目指す方向けに情報発信を行う。転職相談実績50名以上。

「手取り25万円。このままずっと、自分の価値はこれだけなんだろうか…」。かつての私のように、今の待遇に漠然とした不安を抱えていませんか?転職エージェントとの初回面談は、その不安を具体的な「希望」に変える絶好の機会です。この記事では、面談開始15分で、あなたの“本当の市場価値=年収レンジ”をプロに提示させるための、具体的な台本と戦略を解説します。

目次

なぜ初回面談のゴール設定が重要なのか?

この台本を使えば、初回15分で“仮の年収レンジ3点”の提示まで到達する可能性が高まります。

多くの人がやりがちな失敗は、「何か良いところがあれば…」と受け身で面談に臨み、具体的な情報を得られずに終わることです。多忙なキャリアアドバイザーは、目的意識が明確な候補者を優先します。最初にゴールを提示することで、あなたは「優先すべき候補者」になるのです。

【コピペOK】面談ゴール宣言

「本日のゴールは、私の経歴に対して、下限・中央値・上限の年収レンジを仮で結構ですので、口頭でご提示いただくことです。可能であれば、その提示の根拠も1〜2点教えていただけますと幸いです。」

面談で提示する「3つの数字」の準備

ゴールを達成するため、事前に3つの数字だけ準備しておきましょう。

  1. あなたの「現在の理論年収」
    (基本給+固定残業代)×12ヶ月+(基本給×賞与月数)。理論年収の計算方法詳細はこちら
  2. 最低希望年収と可変条件
    「年収は最低420万円。次点で夜勤無し/日曜固定休を優先します」のように、金銭と非金銭の優先順位を明確に。
  3. 実績KPI(1個でOK)
    例:「新人離職率を36%→21%に改善(-15pt / 12ヶ月 / 対象48名)」のように、数値・期間・母数を具体的に。

【コピペOK】“仮レンジ3点”を初回15分で引き出す面談台本

以下の台本を使い、あなたが会話の主導権を握りましょう。

1. 自己紹介とゴール設定(開始〜5分)

「〇〇と申します。現在、飲食店で副店長をしており、理論年収は約400万円です。(ここで上記の「ゴール宣言」を伝える)」

2. 3つの数字の提示(5〜10分)

「現在の希望は、最低年収420万円、働き方としては夜勤無しを希望しております。実績としては、直近1年で新人離職率を15pt改善した経験がございます。こうした実績に基づき、私の市場価値(年収レンジ)についてご見解を伺えますでしょうか。」

3. レンジ提示の要求と、はぐらかし対策(10〜15分)

あなた:「ありがとうございます。もし可能でしたら、仮のレンジで構いませんので、私の経験に合致しそうな求人の年収レンジについて、下限・中央値・上限の3点をご教示いただけますか?」

【担当者が渋った場合の切り返し3選】

  1. →「求人を見てみないと何とも…」
    「承知いたしました。では本日時点の暫定値で結構ですので、参考までにお聞かせください。後日、具体的な求人を拝見する際の判断軸とさせていただきたいです。」
  2. →「幅が広すぎて一概には…」
    「承知いたしました。では例えば、本日ご提示可能な非公開求人の中で、最も私の希望に近い案件を1つだけ挙げるとすれば、どのような条件になりますでしょうか?」
  3. →「後日メールでご連絡します」
    「ありがとうございます。もし可能でしたら、本日ご提示が難しい理由(例:専門部署への確認が必要など)も併せてお伺いできますか?今後の参考にさせていただきたく存じます。」

【補強質問】提示された年収レンジの根拠を問う

レンジが提示されたら、その信頼性を測るため、以下の質問で根拠を確認しましょう。

「ありがとうございます。大変参考になります。ちなみに、その年収レンジは、主にどの情報を根拠に算出されていますか?(①御社の過去の支援実績の中央値、②業界全体の平均値、③直近で募集中の特定求人のレンジ、など)」

指標参照元備考
下限同職種×同地域の第25パーセンタイル値残業20h/月などの標準モデルで算出
中央値第50パーセンタイル値現職スキルと完全に適合した場合の目安
上限第75パーセンタイル値+交渉余地ストックオプション等は除外した現実的な上限

※提示される年収は、今後の選考や市況によって変動する可能性があります。

よくある質問(FAQ)

お金の話ばかりして、がめついと思われませんか?

思われません。転職は、あなたの人生を左右する重要なビジネス交渉です。自身の価値と希望対価を論理的に話せる人材は、むしろ「プロフェッショナルなビジネスパーソン」として高く評価される傾向にあります。

提示された年収レンジが、思ったより低かったら?

落ち込む必要は全くありません。むしろ、それが今のあなたの客観的な市場価値です。「ありがとうございます。希望する年収レンジに到達するには、どのようなスキルや経験が追加で必要になるか、アドバイスをいただけますか?」と質問することで、次に何をすべきかが明確になります。

記事にあるような「実績KPI」がありません。それでもこの台本は使えますか?

はい、使えます。重要なのは、数字そのものよりも「課題解決のプロセス」を語ることです。例えば、「新人の早期離職が課題だったため、OJTの手順書を作成し、教育係を任命することで定着率が改善傾向にあった」のように、数字がなくとも「課題→行動→結果」を具体的に話せれば、あなたの経験価値は十分に伝わります。

年収レンジを提示してもらった後、何をすればいいですか?

提示された年収レンジに納得できたら、次のステップに進みましょう。「ありがとうございます。その年収レンジで、私の経験が活かせる具体的な求人(特に非公開求人)を3〜5社ほど、本日か明日中に提案いただくことは可能でしょうか?」と、具体的な求人提案を依頼するのが次のアクションです。

担当者が頼りないと感じた場合は、どうすればいいですか?

遠慮なく担当者の変更を申し出るか、別の転職エージェントに相談しましょう。あなたのキャリアを左右する重要なパートナーです。リクルートエージェントやdodaのような大手では、担当変更の仕組みが整っていますし、複数のエージェントを併用して最も信頼できる一人に絞り込んでいくのが、転職成功の定石です。

まとめ:逆転の一手は、今日の準備から

「手取り25万円」という現実。それは、あなたがこれまで真面目に、懸命に働いてきた結果だとしても、あなたの本当の市場価値を反映した数字ではないかもしれません。

転職活動の成否を分けるのは、学歴や経歴の華やかさ以上に、「準備の質」です。これまでの「とりあえず話を聞いてみる」という受け身の姿勢を捨て、面談の主導権をあなたが握るのです。

この記事で紹介した「ゴール設定」と「3つの数字」、そして「面談台本」は、そのための具体的な武器です。これらを準備することで、あなたはもう「評価されるのを待つ側」ではありません。エージェントと共に、自らのキャリアを設計する「主体的なパートナー」へと変わります。

この記事を閉じたら、まずやることは一つです。

「3つの数字」をスマホのメモ帳に書き出し、
転職エージェントとの無料面談を、1件だけ予約してみる。

今日のその15分ほどの準備が、あなたのこれからの10年の働き方、そして収入を決定づけるかもしれません。

手取り25万円からの逆転劇。その脚本を書き、主役を演じるのは、他の誰でもない、準備を終えたあなた自身です。

で無料相談をしてみる。

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