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【元】ゾンビ店長
9年間、ゾンビのように12時間労働を続けていました。 考えることをやめ、ただ働くだけの毎日――。かつては、そんなカラオケ店の店長でした。

転機は、同僚がサクッと転職して、普通に土日休みの会社へ行ったこと。 「え、そんな選択肢あるの?」と衝撃を受け、思い切って転職エージェントに登録しました。

最初は不安だらけ。でも、面談で「クレーム対応は交渉力」「シフト管理はリソース最適化」という視点を教わりました。実際に面接でその経験を話すと、面接官が「それは素晴らしいスキルですね」と評価してくれ、本当の内定につながったのです。自分の経験は「雑用」ではなく、市場で通用するスキルなのだと確信した瞬間でした。

そして現在――
食品スーパーの本社で「運営サポート」として転職。現場の課題を解決する仕組みづくりや、新人店長向けの教育プログラムの設計を担当しています。

月曜・金曜は在宅勤務、土日祝日は完全休み。 かつての自分が想像もしなかった働き方で、キャリアと人生の選択肢を取り戻しました。今では、かつて苦労した「人材育成」が楽しさに変わり、次のキャリアステップを考えています。

かつての私のように「もうここから抜け出せない」とゾンビのように思考停止しているあなたへ。 ここから、一緒に“人間らしい働き方”を取り戻しましょう。

二次面接で刺さる逆質問20選|“3つだけ選べば勝てる”逆質問

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目次

導入:「何か質問はありますか?」は、本当の面接の始まりだ

二次面接の終盤、面接官が穏やかな表情でこう口にする。 「最後に、何か質問はありますか?」

多くの転職者が、これを面接の「終了合図」だと勘違いしている。 しかし、僕から言わせれば、それはあまりにもったいない。 二次面接において、この「逆質問」の時間こそが、本当の面接の始まりであり、あなたがライバルに圧勝できる最大のチャンスなのだ。

この記事では、単なる質問リストを羅列するだけではない。

  1. なぜ、ありきたりな逆質問が二次面接で評価されないのか
  2. 面接官に「この人は現場を分かっている」と思わせる逆質問の思考法
  3. そのまま使える、飲食店店長向けのリアルな「逆質問20選」
  4. 逆質問を「対話」に昇華させる技術

これら全てを、僕の店長時代の経験を交えながら、余すところなく解説する。 この記事を読み終える頃には、あなたは「何か質問は?」という言葉を、恐怖ではなく、最高のチャンスだと感じられるようになっているはずだ。

第1章:なぜ、あなたの逆質問は評価されないのか?

多くの人がやりがちな「評価されない逆質問」には、共通点がある。それは「質問のベクトルが、自分にしか向いていない」ことだ。

評価されない逆質問の典型例

  • お客様根性タイプ:「教えてください」系の質問
    • 「御社の強みは何ですか?」
    • 「研修制度について教えてください」
    • なぜNGか?: 少し調べれば分かることを聞くのは、準備不足の証拠。「会社から何を得られるか」しか考えていない、受け身の姿勢だと判断される。
  • 待遇確認タイプ:「自分の利益」に関する質問
    • 「残業時間はどのくらいですか?」
    • 「福利厚生について詳しく知りたいです」
    • なぜNGか?: もちろん重要だが、二次面接の場で最初に聞くべきことではない。「貢献」よりも「待遇」が優先だと見なされ、入社意欲を疑われる。

これらの質問は、あなたを「お客様」や「労働者」の立場に貶めてしまう。二次面接で求められるのは、「未来の仲間」「パートナー」としての視点なのだ。

ゾンビ猫

自分本位の質問はNGなんだニャ

第2章:面接官に「おっ」と思わせる逆質問の思考法

「刺さる逆質問」とは何か? それは、「情報を得るため」ではなく、「自分の価値を伝えるため」にする質問だ。 優れた逆質問は、以下の3つの要素を同時に面接官に伝えることができる。

  1. 当事者意識 「この候補者は、もううちの店の一員として、現場の課題を自分事として考えてくれているな」
  2. 実務経験 「質問の切り口が具体的だ。現場で実際に汗をかいたことがある人間じゃないと、この視点は出てこない」
  3. 人柄と相性 「横柄なコンサルタントではなく、一緒に働く仲間として、敬意をもって対話しようとしているな」

この3つをアピールすることが、逆質問の本当の目的なのだ。

第3章:そのまま使える!飲食店店長向け「逆質問20選」

これから紹介する20の質問は、すべて上記の思考法に基づいている。この中から3〜5個を選び、自分の言葉でアレンジして使ってみてほしい。

カテゴリー1:事業と店舗への理解を示す質問

(お店の「今」と「これから」に関心があることを示す)

  1. 今、お店(またはエリア)が最も力を入れているのは、新規のお客様を増やすことですか?それとも常連のお客様に、もっと満足していただくことですか?
  2. 最近、お客様からよくいただくご意見やご要望で、特に印象に残っているものはありますか?
  3. 〇〇様(面接官)が店長として、このお店(またはエリア)を今後どのようにしていきたい、という夢や目標があれば教えてください。
  4. 競合のお店と比べて、「ここだけは絶対に負けない」という一番の強みは何だと思われますか?
  5. もし私がここで働くことになったら、まず最初に「このお店のファンになれ」と言われると思います。〇〇様が感じる、このお店の一番好きなところを教えてください。

カテゴリー2:チームや役割へのフィット感を示す質問

(「一緒に働く仲間」として、チームに馴染めることをアピールする)

  1. こちらの店舗で働いているアルバイトやパートの方は、どのような方が多いですか?(学生、主婦など)
  2. 新しいスタッフが入ってきた時、チームに早く馴染めるように、皆さんが意識していることはありますか?
  3. 〇〇様が、チームのメンバーに「これだけは守ってほしい」と伝えている、一番大切なルールは何ですか?
  4. もし採用いただけた場合、最初の1ヶ月で私に最も期待されることは何になるでしょうか?
  5. このポジションで活躍されている方に共通する特徴や、仕事への姿勢はありますか?

カテゴリー3:自身のスキルと貢献意欲を示す質問

(自分の経験を「自慢」ではなく、「貢献できること」として具体的に伝える)

  1. 前職では、定期的な面談を通じてアルバイトの定着率を〇%改善しました。スタッフの定着や育成は、こちらの店舗でも重要なテーマになっていますか?
  2. 私は、お客様からのクレーム対応を通じて、逆にファンになっていただくのが得意です。こちらの店舗では、お客様対応で特に大切にしていることは何ですか?
  3. 売上を達成するために、〇〇様が「これは効果があった」と感じている具体的な取り組みがあれば、参考に教えていただけますか?
  4. 私はシフト管理や発注業務など、日々の数字を管理して改善することが得意です。もし入社した場合、どのような形でそのスキルを活かせそうでしょうか?
  5. 新しいメンバーとして、チームの皆さんの信頼を得るために、まず何から始めるべきだと思われますか?

カテゴリー4:長く働けるかを見極める質問

(自分も相手も気持ちよく働ける環境かを確認する)

  1. スタッフの方が素晴らしい働きをした際に、チームや店長がその頑張りを称えるような文化や仕組みはありますか?
  2. 〇〇様が、店長(またはSV)として、仕事で一番「やっててよかった」と感じる瞬間はどんな時ですか?
  3. もし仕事で困ったことが起きた時、チームの皆さんはどのように協力し合っていますか?
  4. メンバーを育成する上で、〇〇様が最も大切にされている考え方やスタンスを教えてください。
  5. 飲食店で長く楽しく働く上で、一番大事なことは何だとお考えですか?

第4章:逆質問を「対話」に昇華させる技術

リストを持つだけでは不十分だ。重要なのは、それをどう使うか。

1. 質問は3つに絞る 20個すべてを聞くのではない。この中から、面接の流れと自分のキャラクターに最も合致するものを「3つだけ」厳選する。多すぎると尋問のようになる。

2. 「質問→対話→自己PR」の流れを意識する 質問して、答えを聞いて終わり、ではもったいない。

  • (質問)「スタッフの定着で、課題はありますか?」
  • (対話)(相手の答えを深く聞き、共感する)「なるほど、やはり新人の方がすぐに辞めてしまうことが多いのですね」
  • (自己PR)「それでしたら、私の前職での定期面談の経験が活かせるかもしれません…」

この流れで、逆質問を「自分を売り込む最高のプレゼンの機会」に変えることができる。

3. 優先順位をつけておく 面接の時間配分によっては、3つすべてを聞けない場合もある。「これだけは絶対に聞きたい」という質問に優先順位をつけておこう。

まとめ:逆質問で、あなたは「候補者」から「仲間」になる

「何か質問はありますか?」 この言葉は、あなたが評価されるだけの「候補者」から、未来のチームについて語り合う「仲間」へと変わるための、魔法の問いかけだ。

ありきたりの質問で、そのチャンスを無駄にしないでほしい。 この記事で手に入れた武器を使い、あなたの現場経験と、「このチームで本気で貢献したい」という熱い想いを、面接官に伝えてきてほしい。

ゾンビ猫

あなたが未来の仲間と最高の「対話」ができることを、心から応援しているニャ

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