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【元】ゾンビ店長
9年間、ゾンビのように12時間労働を続けていました。 考えることをやめ、ただ働くだけの毎日――。かつては、そんなカラオケ店の店長でした。

転機は、同僚がサクッと転職して、普通に土日休みの会社へ行ったこと。 「え、そんな選択肢あるの?」と衝撃を受け、思い切って転職エージェントに登録しました。

最初は不安だらけ。でも、面談で「クレーム対応は交渉力」「シフト管理はリソース最適化」という視点を教わりました。実際に面接でその経験を話すと、面接官が「それは素晴らしいスキルですね」と評価してくれ、本当の内定につながったのです。自分の経験は「雑用」ではなく、市場で通用するスキルなのだと確信した瞬間でした。

そして現在――
食品スーパーの本社で「運営サポート」として転職。現場の課題を解決する仕組みづくりや、新人店長向けの教育プログラムの設計を担当しています。

月曜・金曜は在宅勤務、土日祝日は完全休み。 かつての自分が想像もしなかった働き方で、キャリアと人生の選択肢を取り戻しました。今では、かつて苦労した「人材育成」が楽しさに変わり、次のキャリアステップを考えています。

かつての私のように「もうここから抜け出せない」とゾンビのように思考停止しているあなたへ。 ここから、一緒に“人間らしい働き方”を取り戻しましょう。

【面接攻略】元ゾンビ店長直伝!ライバルに差をつける3つの最終兵器

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目次

はじめに:「準備」の先にある「攻略」の話をしよう

前回の記事では、面接前の「準備」についてお話ししました。企業のことを調べ、自己紹介を練習し、逆質問を用意する。それだけでも、あなたの不安はかなり軽くなったはずです。

しかし、面接本番が近づくにつれて、新たな不安が頭をもたげてきませんでしたか?

「準備はした。でも、他の候補者も同じくらい準備をしていたら?」 「どうすれば、その他大勢から一歩抜け出して、差をつけられるんだろう?」

この記事は、そんなあなたのために書きました。「準備」を完璧にこなしたあなたが、面接本番でライバルに差をつけ、面接官に「お、この人は面白い」「ぜひ一緒に働きたい」と思わせるための、一歩進んだ「攻略法」です。

私がゾンビ店長から抜け出す過程で掴んだ、面接官の記憶に残るための3つの秘訣。それを、余すことなくお伝えします。

秘訣①:「逆質問」を「自己PRの最終兵器」に変える

面接の最後に必ず聞かれる「何か質問はありますか?」。思考停止していたゾンビ時代の私は、これを「特にありません」と答えて、何度もチャンスを逃してきました。

実は、この逆質問を工夫するだけで“その他大勢”から抜け出し、一発逆転できるチャンスなのです。

逆質問の具体例3選

事業内容に関する、未来志向の質問

「本日お伺いした〇〇という事業について、大変魅力的に感じました。今後、この事業をさらに拡大していく上で、現在どのような課題があるとお考えでしょうか?」

入社後の活躍を意識した、成長意欲のある質問

「一日も早く貴社で活躍したいと考えているのですが、入社前に勉強しておくべき知識やスキルがあれば、ぜひ教えていただけますでしょうか?」

組織やチームに関する、協調性のある質問

「もしご縁があって入社させていただいた場合、私が配属されるチームは、どのような雰囲気や文化を大切にされていますか?」

自己PRを絡めた「最強の逆質問」の作り方

さらに一歩進んだテクニックが、逆質問の中にさりげなく自己PRを盛り込む方法です。あなたの強みと熱意を伝えましょう。

【作り方のテンプレート】
「〇〇(業務内容)について、私の強みである△△が活かせると感じています。チームの一員として貢献できるイメージが湧いているのですが、この認識で合っておりますでしょうか?」

【私の実例】
「私は店長として、お客様の声を分析してリピート率を改善することに力を入れてきました。貴社の〇〇というサービスでは、この『顧客のニーズを汲み取り、改善に繋げる力』が活かせると感じ、非常にワクワクしております。チームの一員として貢献できるイメージが湧いているのですが、この認識で合っておりますでしょうか?」

秘訣②:「あなたの強みは?」に“物語”で答える

「あなたの強みは?」このありふれた質問こそ、あなたが「その他大勢」から抜け出す最大のチャンスです。

ゾンビ時代の私は、ただ「コミュニケーション能力があります」と答えるだけでした。これでは全く響きません。この「STARメソッド」を知って初めて、自分の経験が伝わるようになったのです。

「STARメソッド」で、あなたの経験を物語に変える

  • S (Situation): どんな状況で
  • T (Task): どんな課題・目標があり
  • A (Action): あなたがどう行動し
  • R (Result): 結果どうなったか

この順番で話すだけで、あなたの話は驚くほど立体的で、説得力のある物語に変わります。

良い例:「クレーム対応」を「交渉力」の物語に変えた話

面接官への語りだし

「はい。私の強みは、お客様の不満の根本原因を突き止め、仕組みで解決する『課題解決力』です。」

(S: 状況 + T: 課題)

「店長時代、料金改定が原因で常連様からお叱りを受けたことがありました。私の課題は、その場を収めるだけでなく、お客様との信頼関係を再構築することでした。」

(A: 行動)

「まずお客様のお話を徹底的に傾聴し、不満の根本原因が『値上げ』そのものではなく『事前の説明不足による寂しさ』であると突き止めました。そこで、経緯を誠心誠意ご説明し、お店側の配慮不足を深くお詫びしました。」

(R: 結果)

「結果、お客様にご納得いただき、信頼関係を取り戻すことができました。さらに、この一件を機に『常連様への重要事項の事前説明』を業務マニュアルに加える仕組みを構築したところ、クレーム件数を減らすすることにも繋がりました。この経験から、対話を通じて根本原因を発見し、仕組みで解決する力を学びました。」

悪い例:ただの業務報告になっている

「私の強みは交渉力です。店長時代、料金改定でお客様からクレームがありましたが、説明して納得してもらいました。」 (→これでは、あなたの行動や人柄が全く伝わりません。)

秘訣③:面接の最後に「ダメ押しの一言」という“奥の手”を用意する

面接官も人間です。人の記憶は「一番盛り上がったところ(ピーク)」と「終わり際(エンド)」が最も強く残るという「ピークエンドの法則」という心理効果があります。

面接の最後に「この人と働きたい」と思わせるための、シンプルな奥の手を紹介します。

私も、ある最終面接で最後に「今日お話を伺って、仕事の面白さや、やりがいを具体的にイメージすることができ、非常にワクワクしました。ありがとうございました。」と素直な気持ちを伝えたところ、面接官の方がふっと笑顔になったのを今でも覚えています。

  • 感謝と熱意を伝える一言
    「本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。〇〇様(面-接官の名前)とお話しさせていただき、ますます貴社で働きたいという気持ちが強くなりました。」
  • 貢献意欲を伝える一言
    「本日はありがとうございました。もしご縁をいただけましたら、私の〇〇という強みを活かして、一日も早く貴社に貢献したいと思っております。」

まとめ:面接は、あなたという物語を語る場所

最後に、ライバルに差をつける3つの秘訣を振り返りましょう。

秘訣①:「逆質問」を自己PRの場として活用する。
秘訣②:「強み」はSTARメソッドで物語として語る。
秘訣③:最後に「ダメ押しの一言」で熱意を伝える。

思考停止していたゾンビ時代の私でも、この3つを意識するだけで、面-接官と対等に話せるようになりました。

面接で大切なのは、「上手に話す」ことよりも「相手の印象に残す」ことです。あなたという人間が伝わる「物語」を語る。その意識を持つだけで、あなたの面接は「試験」から「最高の自己表現の場」に変わります。

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